女帝花舞(4)

女帝花舞(4)

祇園祭・山鉾巡行の日に、大翔組と菱和会が間に入って石田組と師岡組の話し合いが行われることになった。
雪乃が石田に身をまかせて石田の野心を聞き出し、それを明日香が伊達たちに連絡する。
石田は場を利用して、師岡共々伊達と大翔の命も奪うつもりでいたのだ。
一方美佳は、処女を装って謙司に抱かれることに成功。
名門の息子を手に入れたとほくそ笑む。
当日、刺客を発見した明日香は、まだ明日香への恋慕を棄てられない謙司の呼びかけを制した。
謙司を置いて刺客を追い、伊達たちを撃とうとする瞬間に突進して、その腕にしがみついた!身を挺して刺客を止める明日香。
明日香を撃とうとした刺客を、武士が射殺して刑務所へ。
五条烏丸会の内紛は集結した。
仕込み修行を終えた明日香と美佳は、舞妓になる。
謙司の母・梨奈が、謙司の部屋で明日香の写真を見つけ、京大へ行くのは明日香に誘惑されたからだと思い込んだ。
明日香・彩香への恨みが、再燃する。
一方康平も割烹の『うえ松』に入り、板前を目指し始めた。
『よし野』に乗り込んできた梨奈が、謙司と手を切れと金を出すが、明日香は投げ返す。
TVの取材が入るが、女帝の娘と世間に知れるのを避けたい明日香は、美佳に譲った。
”お店だし”も、母娘の縁を切った彩香には知らせない…。
プロの『壊し屋』を雇う梨奈。
明日香を強姦して、顔を潰せと命じた。
康平が明日香の”店だし”のプレゼントに簪をくれる。
見習い座敷の帰りに襲われた明日香は、その簪で反撃。
声を聞きつけた伊達が駆けつけて、事なきを得た。
伊達たちは烏丸会の新会長・岡部等とともに、雪乃や明日香に礼を言うために『よし野』に来ていたのだ。
『壊し屋』は、明日香の背後に菱和会がいることを知って、手を引いた。
そして”店だし”当日。
明日香の姿をTVで観て、涙を流す彩香。
美佳は萩美に改名。
単独でお座敷をこなせることになった明日香は、征四郎の座敷に呼ばれたとき、彼の女癖の悪さを思い知らされた。
祇園の節分行事”お化け”の日に、征四郎が若手歌舞伎俳優・高山左近たちを連れてきて、雪乃と明日香に紹介した。
『よし野』にやってきて、明日香と会う謙司。
自分たちの親の因縁を知り、明日香と結ばれるのが宿命だと思い込んでしまう。
明日香に目をつけて、左近が座敷に呼び始めた。
雪乃が抱かれた後、忘れていった携帯を使って、ホテルへ明日香を呼び出す征四郎。
犯されかけるが、明日香は辛うじて逃げた。
ところがそれを写真に撮られ、雪乃と明日香の征四郎を巡っての三角関係として週刊誌で話題になってしまう。
しかし代志乃は明日香を守り、祇園の客達も却って明日香を慰めるのだった。
征四郎にきっぱりと別れを告げる雪乃。
明日香とはなお親しくなった。
京大に通うために、京都に引っ越してくる謙司。
早速美佳がやってきて、身体を交えた。
悩む謙司だが、欲望に勝てない。
都をどりの日、明日香の晴れ姿を彩香も見に来た。
彩香にあった代志乃は、明日香を必ず祇園の女帝にすると断言。
明日香を託すに値する人だと、彩香も胸を撫で下ろすのだった。
左近は明日香に、歌舞伎の世界でトップを目指す。
成功したら君を口説くと宣言する。
杉野謙一も祇園へ。
明日香の舞を楽しみながら、謙司と結ばせたいものだと考えていた。
しかし総裁選を前に、謙一のスキャンダルをねつ造しようとする、亀田派の陰謀が…。
続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60019314