課長島耕作(12)

ハツシバはフィリピンに新工場進出を計画した。
だが現地のセルバンテス財閥は、進出の条件として、彼らとの合弁企業とすることを要求してきた。
現地法人社長・樫村と島耕作は、100%ハツシバ資本での進出を認めさせろとの命を受けた。
財閥側から出された、彼らの持つ工場の労組問題を解決しろとの条件も、島は持ち前の聡明さでクリア。
私立探偵・小暮の協力も得て、島と樫村はみごと大役をはたした。
だが、仕事の成功を祝う2人を、突然テログループが襲ったのだった。
フィリピンから帰った島耕作は、新設の総合宣伝課の課長となった。
企業イメージの向上をはかる新部署の初仕事は、カーレースチームのスポンサーとなることだ。
だが同じクラスには、ライバルのソラー電機が以前から参入していた。
しかも、ブッチギリで速いのだ。
そのソラーに勝たねば、逆にイメージダウンになってしまう。
この圧倒的に不利な状況を覆すべく、島は新ドライバーの獲得に動き出した。
島耕作が前任していたショウルーム課の今野課長が、セクハラをしているらしい。
全国各地のショウルームから、抗議のFAXが届いたのだ。
事実を突き止めた島は、温情として人事には報告せず、今野に自ら配置転換するように忠告した。
だが今野は逆恨みし、懇意の福田常務に頼み込み、島は熊本へ左遷されることになってしまった!これを聞いた中沢部長は怒り、島の救済に立ち上がった。
米・コスモス映画社買収の命を受け、中沢部長と島耕作は、ロサンゼルスに来ていた。
だが交渉は難航し、ライバル社の東立電工に話を横取りされそうになった。
東立側の妙に自信ありげな態度に疑問を持った中沢が探りを入れたところ、ハツシバアメリカL.A.支社の泉が、こちらの情報を漏らすスパイだったのだ。
窮地に立たされた島たちだが、この事実を逆に利用する計画を立てる。
ニセ情報を流し、東立の入札価格を下げさせるのだ。
島たちの一世一代の名演技が始まった。
ハツシバに映画製作の企画が持ち上がった。
200億円をかけた空前の超大作だ。
成功させるためには、腕利きのプロデューサーが必要になる。
そこでハリウッド随一といわれる、エドワード・コナーに白羽の矢が立った。
島耕作は彼を引き抜くため、静養先であるタイへ飛んだ。
なんとかコナーに会えた島だが、契約に際しおかしな条件を出された。
スワンというゲイの踊り子とデートの約束をつけろというのだ。
困惑する島だが、現地人運転手のソーチャムとともに、チャレンジ開始だ!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60006324